段々と涼しい日が増えてきて、毎日が過ごしやすくなってきましたね!
コロナが流行りだしてから、運動不足になったり精神的に参ってしまったりという
方が多かったのですが、ここ最近は家でトレーニングをやりだしたとか、家で出来る
趣味を見つけて楽しんでいるといったお声を患者さんから頂くことが増えました!
皆、それぞれ工夫してこんな状況でも前向きに毎日を過ごしているんだなと、ちょっと嬉しい気持ちになりました。
私も頑張って、皆さんの体を少しでも癒せるように、頑張っていきますね!
余談が長かったですが
今回はタイトルにもある通り、アキレス腱断裂についてお話していきます!
アキレス腱とは知らない人もいないといっていいほど、メジャーな腱です。
小学生の頃から体育の授業などで体操する時に伸ばす部分です。
厳密にはアキレス腱とは、腓腹筋という筋肉がかかとの骨に付着する時に形が細く変わってアキレス腱となります。
なので、アキレス腱を伸ばしているわけではなく、腓腹筋を伸ばしているということになります。
なので、腓腹筋のストレッチをするという行為はアキレス腱断裂の予防に繋がるのです!
予防していたとしても、使い過ぎてしまったり、体が冷えてしまったりといった時は、腱断裂を起こしやすいので注意が必要です。
受傷時には、「ふくらはぎをバットでたたかれた感じ」とか、「ボールが当たった感じ」などの衝撃を感じることが多く、「破裂したような音がした」など断裂した時の音を自覚することもあります。
なんだか想像しただけで冷や汗が出てしまいますね。笑
受傷直後は患側に体重をかけることができずに転倒したり、しゃがみこんだりしますが、しばらくすると歩行可能となることも少なくありません。 しかし、歩行が可能な場合でもつま先立ちはできなくなるのが特徴です。
アキレス腱が断裂していても足首(足関節)は動かすことは出来ます。
原因としましては、
アキレス腱断裂は、踏み込み・ダッシュ・ジャンプなどの動作でふくらはぎの筋肉(下腿三頭筋) が急激に収縮した時や、着地動作などで急に筋肉が伸ばされたりした時に発生します。腱の退行性変性(いわゆる老化現象)が基盤にあると考えられていますが、使いすぎによる腱の摩耗によっても発生します。
30~50歳のスポーツ愛好家に多く、レクリエーション中の受傷が多いのが特徴です!
どのような症状を呈するかというと、
アキレス腱断裂部に皮下の陥凹(へこみ)を触れ、同部に圧痛がみられます。うつ伏せで膝を直角に曲げた状態でふくらはぎを強くつまむと、正常では足関節は底屈しますが、アキレス腱が断裂するとこの底屈がみられなくなります。この鑑別方法をトンプソンテストといいます!!
ほとんどの場合、通常のX線(レントゲン)検査では異常を認めませんので、頭に入れておいてください。
治療は、手術を行わずにギプスや装具を用いて治療する保存治療と、断裂したアキレス腱を直接縫合する手術治療があります。それぞれに長所、短所があるので、治療法は接骨院の先生や整形外科の先生とよく相談して決めることが大切になってきます!
怪我の状態によって対処方法が異なってきますので、自己判断せず、しっかりと治療を受けましょう!
治療開始後4ヵ月程度で軽い運動は可能となりますが、全力でのスポーツ活動ができるのには短くても6ヵ月はかかります。
途中で無理をして運動をしだすと、再断裂する可能性がありますので気をつけて下さい。
長々と書いていきましたが、アキレス腱断裂に関わらず、ケガを予防するためには定期的なメンテナンスが必要になってきます。
面倒くさいと思わず、自分自身の体を労わっていきましょう!