本当に整体で姿勢改善するのか?

姿勢を良くしたい。

おそらく街頭インタビューで自分の姿勢について調査すると

3人に2人はこう、答えるのではないでしょうか。

では、姿勢を良くする。為には何をすればいい?

なかなか自分で答えを見つけるのは難しいかと思います。

やはり最初に挙がってくるのは「整体に通う」でしょうか。

今回は本当に「整体」で姿勢が改善するのか?をお話ししていきます。

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目次

1.整体とは

2.姿勢改善に適した整体はどれ?

3.本当に整体で姿勢改善できるのか?の実証例

4.実際に多い、歪んだ姿勢例


1.整体とは

「整える体」と書きますが、そもそも整体という言葉は何を指すのか。

元々は東洋医学や武道から派生した手技の事を指します。古い時代から存在した柔術活法や骨法整体、アメリカが発祥のオステオパシー、カイロ、や中国発祥の古来手技が各自の治療家、手技家で独自にオリジナルに工夫され、現代に至るまで発達し続けている手技です。

なので、大まかに言うと体を整える手技全般を総称して『整体』といいます。

街中で最近良く見かける 全身もみほぐし も整体、骨の配列などを整えるカイロプラクティックも整体、トレーニング・ストレッチがメインの整体、骨盤矯正も整体。様々な整体が今も進化を続けています。

あなたの体がどのような状態なのかによって、全く手技が異なってきます。


2.姿勢改善に適した整体はどれ?

では、姿勢を改善するにはどの様な整体が適しているか?

答えを言ってしまうと、一つの整体の手技だけでは改善は望めません。

体をほぐして負担のかかっている筋肉の硬さを取り、歪んでいる骨盤の矯正、脊柱の調整を行い、体に負担の少ない理想の姿勢に近づけていきます。

一時的に良い姿勢になったとしても、すぐ癖で元に戻り易いのが人間の体の仕組みです。なので初めは定期的に姿勢が崩れない内に、再度お体を調整し続ける必要があります。初めのうちは大体1週間経たない内に元に戻ろうとします。

それは至極当然で、今まで無意識にとってきた普段の姿勢が、今のあなたの体には慣れているのです。いきなり違う姿勢に直されても、それを保つ筋肉や関節の対応力がありません。なので最初はすぐに元の負担の多い姿勢に戻ろうとします。

しかし、調整を続けていく内にやがて、体は変化していき、その姿勢を保つ為に必要な筋肉や関節の強さが身に付いていきます。

もちろん、骨盤の安定の為に必要な深層の筋肉や、背中が丸くなっていくのを防ぐ筋肉などのトレーニングやストレッチも必要になります。

姿勢改善の為には、どれか一つの手技だけではなく、総合的な、トータルでバランスを調整してくれるような治療院、整体院が適しています。


3.本当に整体で姿勢改善できるのか?効果、成果の程は?

〇50歳代 男性 デスクワーク

主訴は、左腕~手の指にかけての痺れ感、左首の痛み

姿勢のお写真を撮影し、体のチェックをすると

左足に体重がのり左重心、左の肩が上がり左の首から肩にかけ筋肉の緊張が強い状態でした。

腰は反り返り、バランスをとるように背中を丸め、頭を前に出す姿勢でした。

週2~3回通院してもらい、3か月ほどで症状は改善。

重心は真ん中に移り、左肩の上りもなくなり、それに伴い左腕・手の指の痺れ感と首の痛みも消失。残るのは軽い方のコリ感のみ。

腰の反り返りも軽減し、丸まった背中も伸びました。

骨盤・背骨矯正や筋肉を緩めるマッサージだけではなく、深部の腹筋トレーニングも行った結果です。(インナーマッスルトレーニング)

後、重要なのは、姿勢が元に戻る前に来院してもらい、良い姿勢が続くことを継続出来たこと。

それにより日頃の生活の中で、良い姿勢を保つ為の筋肉を無意識に使えるようになっとこと。

↑これが非常に大切です。

姿勢を保つ為に、力を入れる様に意識して保っている内は、まだまだ本当のインナーマッスルを使えている状態ではないのです。

意識して使っているうちは外の筋肉、いわゆるアウターマッスルを使っているケースがほとんどです。

皆さんは普段、通勤の電車をホームで立って待っている際に、意識しないと立てていないですか?

おそらくほとんどの方が、立つ事には意識せず、意識しているのはむしろ、手に持っているスマホの方でしょう。

インスタ、LINE、アプリゲーム etc…

立っている状態を保つ筋肉は無意識で働いているはずです。

その無意識で使えるはずの筋肉をトレーニングする事が、いい姿勢を保つ為に非常に大事です!

悪い姿勢が根本の症状を改善させるためには、インナーマッスルのトレーニングが必要です。

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〇40歳代 女性 移動が多いお仕事

主訴、右膝の内がわの痛み、腫れ

姿勢のお写真を撮影し、右側へ重心が寄っているタイプ

お体をチェックすると、右骨盤にゆがみ。

右重心による右ひざへの大きい負担がかかっている状態でした。

足裏の地面に接地する部分も大分小指側に寄っている状態です。

膝の変形も少し有るでしょう。

膝に対するアプローチの定番である、太もものトレーニング。

それはもちろん必要です。これ以上変形するのを防止するために、筋肉を強くして、関節を安定させなければなりません。

ただ、それだけだと?

右膝の関節は安定はするとは思いますが、右重心なのは変わらず、今後ずっと左と比べると右膝側にに負担はかかり続けるでしょう。

その負担を放置すると、、、

同じ症状が必ず出てくるでしょう。間違いなく。

このケースで必要なのは右の骨盤の矯正。

週1回の通院で少しずつ骨盤をあるべき場所へ戻していきます。

週1回なので最初は次回来院日にはどうしても、多少はズレています。

しかし、それを繰り返すことにより、だんだんとズレている事がなくなり、自分の筋肉(インナーマッスル)で保てるようになっていきます。

4ヵ月ほどで、症状は改善。

現在も膝を支える太ももの筋肉トレーニングは続けるようにしています。

骨盤を整えることにより、地面に接地する足裏の部分も変わってきます。

しっかりと親指側、小指側、踵の3点での接地が可能になります。

女性は特に気を付けたいポイントですね。

などなど、姿勢が改善されたからこそ、消失する症状があります。

姿勢が見た目で改善された!のデータでも分かりやすいですが、

実際に辛い症状が取れた!のデータの方がエビデンスとして、重要ですもんね!


4.実際に多い歪んだ姿勢例

様々な方の姿勢をお写真で取らせて頂くうえで、やはり

「この姿勢のパターン多いな。。。」

という風に、パターンが似ている姿勢が実はあります。

もちろん、細かく言うと、皆さん姿勢は一人一人違ってくるものなので

全く一緒の姿勢だ!いうのはないですが、似ている姿勢は存在します。

〇横から見た姿勢

多くの方に見られるのが、腰を後ろへ反らした姿勢です。

腰の筋肉が強く緊張し、硬くなっているケースです。

緊張を取り除かなければいけない筋肉は腰の筋肉です。

逆に鍛えなければいけない筋肉は?

そう。腰の反対側のお腹の筋肉が弱くなっているケースが多いです。

特にデスクワークをされている方に多いです。

なぜなら、普段座っている状態ではお腹に力を入れなくても良い状態だからです。

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