小さいお子様がいらっしゃるようでしたら
一度これに目を通しておいていただきたい。
本日は小さいお子様(小児)に関するお話しです。
単 純 性 股 関 節 炎
小児の股関節痛で最も多い。とされています。
原因は色々と諸説がありますが、未だはっきりとはされていません。
しかし、特徴としては
発生好発年齢 3~10歳 (特に6,7歳に好発)
男女比 3:1~5:1 と男児に多い
後遺症は特になし
大体が片側性 (片方の脚に出現)
という特徴があります。
お子さんが訴える症状としては
大腿部(太もも)の前内側~膝にかけて疼痛出現
疼痛回避性破行を呈す (痛みをかばいながらの歩行)
具体的には患側の脚を外転位で歩く (痛い側の足が外へ開いた状態で歩く)
股関節屈曲位での内旋制限
仰臥位にて軽度外転、屈曲位になる
↑あおむけにて痛い側の脚が軽く開きながら浮いている。
風邪などの上気道感染が前駆症状となることが多い
軽い外傷の後に発症することも有り
など、股関節の疾患なのですが、股関節以外の部分に症状として現れることもあるので注意が必要です。
そして重要になってくるのが、画像診断について。
X-P(レントゲン)での骨異常は特になし。
股関節の内転制限が有る為、見た感じだけでは下肢短縮があり、骨盤傾斜を認めるケースもあります。
エコーでの検査では関節液の貯留が認められます。
治療としては
安静 (1~2週間程)
体重をかけない様にする
症状が重いケースだと入院しベッドの上で安静にしながら患肢の介達牽引を行います。
その際に薬の服用はなし。
↑上記の様な治療がメインです。
そうなんです。
非常に診断の難しい疾患なんです。
例えば、
運動会の後に太ももや膝が痛い、、、
風邪で熱が出ているだけなのに股関節が痛い、、、
もし、ご家族のお子さんが怪しい。と思ったら
念の為に、体重をかけさせない様に安静。
→数日~1週間ほどで症状が軽減すれば大丈夫ですが、
症状がひどくなったり、悪化する様でしたら
速やかに医療機関にかかりましょう!
大がかりな病院へいくのは少し気後れする、、、
ともし思われるなら、
いつでもご相談してくださいね(^^)