腰が痛い=腰が悪い、は思い込みかも?
「腰が痛い」と聞けば、多くの人は「腰そのものが悪い」と考えますよね。
でも、実はその腰痛、本当の原因は“腰以外”にあることも少なくありません。
腰痛とは、「腰に出る痛み」という“症状”であって、“原因”や“病名”ではないのです。
腰が原因の代表的な疾患
もちろん、腰の構造に異常があることで痛みが出るケースもあります。
● 腰椎椎間板ヘルニア
椎間板(背骨のクッション)の中身である髄核が飛び出し、神経を圧迫する疾患。
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腰の痛みだけでなく、脚のしびれ(坐骨神経痛)を伴うことも。
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無症状のまま過ごしている人もいます。
● 腰椎分離症・すべり症
スポーツや反復動作による疲労骨折や、加齢により背骨がずれる疾患。
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特に後ろに反らしたときの痛みが特徴です。
腰が悪くないのに痛む!?「慢性腰痛」の正体とは
画像検査では異常が見つからないのに腰が痛い…
そんな方の多くは、以下のような原因で腰痛が起こっています。
● 骨盤の動きの悪さ
骨盤がうまく動かないと、腰に負担が集中し、筋肉に余計な緊張が生まれます。
● ハムストリングス(ももうら)の硬さ
太もも裏の筋肉が硬いと、骨盤の動きが制限され、前かがみ動作で腰が代償して痛むことがあります。
● 筋筋膜性腰痛
姿勢不良や筋肉疲労によって、筋膜や筋肉に慢性的な張りが出て腰痛を引き起こします。
ワンポイントセルフチェック|前屈と後屈でわかる原因
どちらの動きで痛いかを確認するだけで、原因のヒントがわかります。
| 動作 | 痛みの傾向 | 考えられる原因 |
|---|---|---|
| 前に倒す | ももうらや背中が突っ張る | ハムストリングスの硬さ、筋筋膜性腰痛 |
| 後ろに反る | 骨の奥のあたりが痛む | 椎間関節症、すべり症、分離症 |
| 前屈時に骨盤が動かず腰から曲がる | 腰に張りや痛み | 骨盤の可動制限+筋肉由来 |
| 骨盤からスムーズに曲がっているが痛い | 局所の筋疲労 | 筋筋膜性腰痛 |
解決へのポイント|症状に合わせた対処法
✅ ハムストリングスが硬い場合
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太もも裏のストレッチ
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骨盤の前傾・後傾運動で可動域を取り戻す
✅ 筋筋膜性腰痛の場合
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腰回りの筋肉(脊柱起立筋、腰方形筋)のマッサージや温め
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姿勢改善(猫背・反り腰)を意識する
✅ 骨格・関節が原因の場合
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整体や運動療法で腰椎・骨盤のアライメントを整える
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重度であれば医療機関での検査や診断も必要
東洋医学・鍼灸からのアプローチ
腰痛は東洋医学では「腎の弱り」や「瘀血(おけつ:血の滞り)」として捉えます。
● 使用する代表的なツボ
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腎兪(じんゆ):腰のエネルギー回復
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委中(いちゅう):腰背部の血流促進
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承山(しょうざん):ふくらはぎを通じて腰に作用
鍼灸は、痛みを和らげるだけでなく体質改善を目指したケアとしても有効です。
まとめ|“腰痛=腰が悪い”と思い込まないで!
腰痛は、実にさまざまな要因が絡み合って起こる「身体のサイン」です。
痛みの出る場所と、原因のある場所は一致しないことも多くあります。
「腰が痛い」→「腰に湿布」だけでは解決できない慢性腰痛には、
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筋肉・骨盤の動きチェック
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姿勢と使い方の見直し
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必要に応じた鍼灸や整体の活用
が大きなカギになります。
「どこが原因なのか?」に目を向けることで、腰痛はもっとラクになりますよ!





