ジョーンズ骨折 

ジ ョ ー ン ズ 骨 折

 

聞きなれない言葉だと思います。

私は専門学校に3年通っていたのですが、この言葉を学校で始めて聞きました。

学校で習っていた時は

名前のカッコよさに名前だけ妙に気に入っていた骨折

ですね(*^^)v

 

少し解説していきます。

 

ジョーンズ骨折とは足の第5中足骨基部の疲労骨折のことをいいます。

第5?中足骨?基部?

何が何だかですよね?(笑)

1個ずつお話ししますね。

 

 

 

 

 

 

第5とは、、、

指を親指から数えて何番目にあるか。つまり第1は親指です。

じゃあ

第5は?  小指の事ですね。

中足骨とは、、、

足の甲ぐらいに位置する各指で分かれている骨の事です。

指の数と同じで片足に5個あります。

最後に基部とは

中足骨のどこの部分かを表しています。

指に近い部分から〈骨頭部〉〈骨幹部〉〈基部〉といいます。

よって基部とは中足骨の足首側に近い部分の事を指します。

 

その中足骨の基部は

力学的・解剖学的な観点から遷延治癒や偽関節に移行しやすく難治性であることが有名です。

簡単に言うと外からの刺激を受けやすく、構造的にも弱い為、治療が難しい骨折ですね!

骨折の治癒には新しい血液が必要になるのですが、骨折をしてしまう部位によっては、血管の配列上、血液供給が少なくなるケースがあり、血行障害が起こりやすくなってしまいます。

この第5中足骨基部は正しくそういう部位なんです。

基部が繰り返し刺激を受けて、骨折してしまう、疲労骨折。

続いてそんな動作でおこってしまうのか?

に移ります。

 

〈発生機序〉

長時間のスポーツ活動(ステップ動作やジャンプ、回旋動作など)

路面の硬いグラウンドやアスファルト、体育館での練習や急激な練習の増加でまず痛みが生じます。

そのまま我慢してスポーツ活動を継続していると

『ポキッ』と轢音がして発症することが多いです。

たまに、上記の様な前駆症状を伴わないケースもあります。

 

〈メカニズム〉

第5中足骨への直接的な荷重ストレスではなく、前足部外側荷重時に第5中足骨遠位端を支点とする介達的な伸延力が発生要因となることが多いです。

ちなみに、前足部荷重時に第5中足骨の長軸方向に対し、30~60度の角度で荷重した場合に、骨幹部近位に最大負荷がかかるとされています。

 

この角度での踏み込み

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど、ステップやジャンプ、切り返しなどのターンの際にこの角度になりやすいです。

 

なりやすい方の特徴として

かなり激多なスポーツ活動をされている方や

痛みがあっても運動を休むことが出来ない方など、

お体を酷使されている環境の方はもちろんですが、

環境だけではなく、お体自体の問題も出てきます。

お体自体の問題とは、特に足関節の可動域 (足首の柔らかさ) です。

足関節外反・背屈の可動性が少ない場合、下腿の外側傾斜に伴う動作で、足底全体での接地が保たれず前足部外側だけで体重を支える様になります。

例えば左へ動こうと左脚を前へクロスした際に後ろに残った右脚ですが、足首の可動性が少ないと足裏の内側が浮いてしまいます。そうなると、足裏の外側のみで体重を支える事になります。

足関節外反・背屈の可動性が大きい場合、このような時でも足底全体で体重を受けることができます。

 

足首の可動域が少ない場合

体重を支える面積が外側に偏る

 

 

 

 

 

 

足首の可動性が大きいと、、、

体重を全体で支えられる

 

 

 

 

 

 

以上のような発生機序やメカニズム、特徴などが重なり、ジョーンズ骨折が起こってしまいます。

もしそうなってしまった際の治療としては

やはり、まずは安静が大事です。

そして何より大切になってくるのが、スポーツ復帰後の再骨折を防止する事です。

リハビリテーションとして

第5中足骨遠位端部への荷重を減らしていく事が重要です。

可動域訓練や筋力訓練、

日々の運動やスポーツ動作の指導管理、時にはテーピングでの負担回避。

リハビリは正直かなり長期的で大変です。

そうなる前の医療機関へ受診、そこで指導やケアをしながらの予防が

やはりおすすめですよ^^

 

よく運動やお仕事で身体を酷使される方は

足首の可動域はとても大切なので、気になる方は

Googleマップを起動しよう!

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六本木 整骨院 怪我

 

 

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