最近、コロナのせいで運動不足になってるかたは意外と多いのではないでしょうか?
当院の患者さんも運動不足の方がたくさんいらっしゃいます。
体が鈍ってしまい、体重が増えたり体が硬くなってしまうのです。
そんな状態で急に体を動かすと怪我をしてしまう可能性が非常に高いです。
逆に使い過ぎで、繰り返しストレスがかかることによって痛みが発生する場合もあります。
タイトルにもあるこの足底腱膜炎は、まさに使いすぎによって起こる怪我の一つです。
簡単に説明しますと、足の裏には、かかとの骨から足の指の付け根をつなぐ線維が、扇状の膜のように広がっています。これが足底腱膜です。アーチ状になった足の「土踏まず」を支える重要な役割を果たします。
マラソンやハイキング、長時間の立ち仕事などで土踏まずに過度な負担がかかると、足底腱膜がかかとの付近に引き伸ばされる力が繰り返しかかることになります。
この時に、腱膜に炎症や目に見えない傷を生ずると考えられます。
マラソンなどの長距離走で、特にアスファルト舗装をされた硬い道を走っているとなりやすい怪我と言えます。
最近のジョギングやマラソンブームで患者は増加傾向にありますが、スポーツをしない一般の人でも中高年には比較的多く生じ、足底の痛みのうち約1割が足底腱膜炎とするデータもあるようです!!
どうにやって治療していくかというと、基本は足の裏にかかるストレスを減らすことですので、運動をしばらく休むか、運動量を減らし、硬いアスファルトを避け土や芝生の上を走るなどの工夫も必要となってきます!
また炎症を抑えるために、足の裏に均等に力がかかるように靴の中に土踏まずの部分が盛り上がった中敷き(アーチサポート)を入れたりするのも効果的です!
それでも痛みが引かない場合は、痛み止めの薬(抗炎症剤)を服用します。
数ヶ月以内で痛みが和らぎますが、痛みが強い時にはステロイドやヒアルロン酸を使った局所注射を行う場合もあります。
手術は現在ではあまり行われていないようです。
コロナの影響でジムが閉まっていたり、密集する人混みを避ける為にジムに行かなかったりする人は多いと思います。
そういった状況の中で、街中を走る人が増えてきています。
もし足裏に違和感や痛みがあったら、放置せず整形外科や接骨院などの医療機関にすぐ受診しましょう!!