こんばんは。
一昨日は突然、日銀の介入がありました。今回の介入は、米国の度重なる利上げで不自然に円安に誘導された市場に対して、ドルを売って円を買う介入でした。ちなみに、ネットの株クラスタ(株をやっている人たちの俗称)では「日銀砲」と呼ばれて恐れられているようです笑。145円だった為替が一気に141円になるのですから、日銀と財務省は金融市場を見ていると、世界レベルでけっこうな力があるな〜と感じます。
と、接骨院&鍼灸院と全然関係ない話題になってしまいました。
気を取り直して「人は何故体調不良になるのか:その3」です。
今日は「陰」と「陽」についてです。
「陰」と「陽」は、皆様もいろんな所で耳にする事があると思いますが、今回は東洋雨学的な陰陽についてお話していきたいと思います。
東洋医学では、何でも「陰」と「陽」に分けられると考えられています。
陰…夜、暗、冷、寒、水、下、西、北、地、女、右、偶数など
陽…昼、明、温、熱、火、上、東、南、天、男、左、奇数など
●陰と陽は反対の意味のものであり、どちらか一方だけでは成立しないものです(対立と互根)。
●陰と陽は、例えば暑い日には日陰で涼んで暑くなりすぎないようにしたり、寒い日には運動したり、こたつに入って暖まったりして、お互いを制約しています(対立と制約)。
●陰と陽は、昼から夜にかけて陽から陰になり、夜から朝にかけて陰から陽になるように、お互いに増減しながらバランスを保っています。夜から昼にかけて段々と陰から陽にかわっていき、夕方〜夜にかけて段々と陽から陰に変わっていきます(消長と転化)。
と、このような性質があります。
人体の中にも陰と陽があり、背は陽、腹は陰、臓は陰、腑は陽…と分ける事ができ、陰である臓の肝・心・脾・肺・腎も全部、陰と陽に分ける事ができます。陰と陽は分けても分けてもどこまでも分けられる、という考えです(可分)。
確かに、物質を分けて分けて分けまくって原子レベルまで分けても、原子核には陽子(プラス:陽)と中性子と、その周りを回る電子(マイナス:陰)がありますよね、昔の中国の識者はすごいです。
人体に流れる「気」「血」「津液」も、陰と陽に分けられます。血と津液が陰で、気が陽です。人体における陰と陽のバランスが崩れても、体調不良を起こします。
●「陰」が不足すると「陰虚(いんきょ)」になります。
陰虚になると、火照り、のぼせ、寝汗、痩せなどの症状が出ます。
●「陰」があり過ぎると「陰盛(いんせい)」になります。
陰盛になると、寒がり、冷え、疼痛、下痢などの症状が出ます。
●「陽」が不足すると「陽虚(ようきょ)」になります。
陽虚になると、寒がり、冷え、精神疲労、倦怠感、食欲不振などの症状が出ます。
●「陽」があり過ぎると「陽盛(ようせい)」になります。
陽盛になると、顔が赤くなる、熱感、喉が渇く、便秘などの症状が出ます。
次は、東洋医学の要である肝・心・脾・肺・腎の病症を書こうと思います。
でも他の話題かも知れません。
それでは、またお会いしましょう。