頭痛はなったことがない!!
という人は世界中探してもほんの一握りしかいないのではないでしょうか??
私の周りも頭痛で悩まされている人は沢山いらっしゃいます。
日本人の内、約4000万人が慢性頭痛を有していると言われているので、現代病の一つと言っても過言ではないでしょう。
そこで今回は頭痛の種類とその内容について触れていきたいと思います。
頭痛持ちの頭痛(一次性の頭痛)
一次性の頭痛持ちの頭痛は、特に病気で起こるわけではない「日常的に起きる頭痛」です。
代表的なものとして、片頭痛(偏頭痛)、緊張型頭痛、群発頭痛などがあります。
診断するためには、くも膜下出血や脳動脈解離、脳血管攣縮、脳腫瘍などによる、「病的な頭痛」ではないことの確認が必要です。
頭痛の種類によって、治療法も異なりますので注意が必要です。
①片頭痛(偏頭痛)
ズキンズキンと痛むタイプの頭痛で、多くは頭の片側に起こります。
発作的に起こり吐き気を伴ったりする、とてもつらい頭痛です。
身体を動かすのが辛くなり、光や音の刺激で悪化したり(光過敏・音過敏)、匂いに敏感になったりします。
周期的に起こり、日常生活に支障をきたして、仕事や家事を休まざるを得ないこともあります。
初期症状として、視界に何かチラチラ・ギラギラするものが拡がったり(閃輝暗点)、手足のしびれ・脱力を感じたり、言葉の喋りにくさが起こったりすることがあります。
片頭痛は一次性の頭痛ですが、前兆のある片頭痛は脳卒中のリスクとなりうることが知られており、注意が必要とされます。
②緊張型頭痛
肩こりなどの緊張に伴う頭痛です。
いわゆる「けんびき」のある人によく起こります。
頭痛の中で最も多いもので、重苦しく、締め付けられる感じがする頭痛です。
また、ストレスの影響が大きく、パソコンを長時間使用する人や、運転手さんにもよくみられます。
③群発頭痛
頭痛がある期間に集中して、片目の奥に起こるもので、七転八倒するほどのたまらない痛さです。
毎日同じ時間に起こることがあり、夜中に激痛で目覚めたりすることもあります。
心が折れそうになるほど、とも言われます。
男性に多いのも特徴です。
多くの一次性頭痛は、投薬などの治療でコントロール可能です。
しかし慢性のものであるゆえ、完治は難しいという側面もあります。
特に片頭痛や群発頭痛は、強い頭痛のことが多いです。
頭痛が強くても、それが今まで時々あった種類の痛みであれば、こわいものではないといえます。
痛みが長く続くことや、痛み止めが効かないことを心配される方は時々おられますが、いつもの痛みかたであれば、それは「日常的に起こる頭痛」といえるでしょう。
二次性の頭痛
①くも膜下出血
脳などの病気で起こる二次性の「病的な頭痛」の代表格は、くも膜下出血です。
〇典型的な症状
・今まで経験したことがない突然の激しい頭痛
・吐き気をともなうことが多く、意識を失うこともある
ただし頭痛があまり目立たないこともあり、注意が必要です。
ガーンとする衝撃感、気が遠くなる感じや、めまい感などの異変が、いきなり起こることが特徴です。
くも膜下出血の多くは、脳動脈瘤という血管のコブが破裂することで起こります。
再出血が起こるとより重症となってしまうため、緊急の入院と早急な治療を要します。
ほとんどの方は救急車で病院に運ばれるほど、症状がひどいので覚えておきましょう!
軽度のくも膜下出血はCTでも診断がつかないことがあり、その場合はMRIや腰椎穿刺の検査が必要となります。
極端な話ですが、当初は風邪と考えられたものが実はくも膜下出血であったと言うこともあり得ます。
くも膜下出血かどうかの診断は時として難しく、判断に迷うことも稀ならずあります。
今まで経験したことのない突然の頭痛を自覚したときは、脳外科のある病院に救急受診するのが良いです。
MRI検査などで、偶然に脳の動脈瘤がみつかることもあります。
②脳動脈解離(のうどうみゃくかいり)
また最近、脳動脈の解離や、脳血管の攣縮による頭痛がみられることが増えているといわれます。
脳動脈の解離は、椎骨動脈という脳の後方へ行く血管にできることが非常に多く、急性に後頭部の比較的強い痛みを生じます。
頭痛の性状からは片頭痛や後頭神経痛などと区別することは困難で、MRI検査で明らかになることがあります。
大抵は何事もなく数ヶ月で回復しますが、動脈瘤や血管の狭窄をきたし、まれにくも膜下出血や脳梗塞を起こすことが知られています。
ウェイトトレーニングなどの運動や感情の昂ぶりに際して突然に頭痛を起こすことがあり、ひとつの原因として可逆性の脳血管攣縮が注目されています。
脳血管の攣縮による頭痛は1-3ヶ月で良くなるのですが、症状だけではくも膜下出血などと区別はつかず、頭蓋内の出血や脳梗塞を伴うこともあり得るため要注意とされています。
③脳腫瘍
脳腫瘍による頭痛は、突然に起こることはあまりなく、数ヶ月から数週間かけて徐々に強くなっていくことがあります。
頭痛は朝方に強くなることが多く、頭痛で目覚めたり、起きてしばらくすると改善することがあります。
頭痛に手足のシビレやマヒ、眼の見えにくさ、けいれんなどの神経症状を伴うときは、CTあるいはMRI検査がおこなわれます。
また、脳ドックなどで偶然に脳腫瘍がみつかることも、ときにあります。
脳腫瘍がすべて悪性のものということはありません。
良性の脳腫瘍の場合、手術せずに経過を見ることもあります。
手術が必要な場合、適切な治療を受ければ元の生活に戻れることも多いので、気になる症状があれば早めに受診することが重要です。
④その他の二次性の頭痛
その他の二次性の頭痛としては、髄膜炎、高血圧、低酸素血症、頭蓋骨・頸・眼・耳・鼻・副鼻腔・歯・口の病気によるものなどがあります。
長々と書いてきましたが、日常的に起きる頭痛と病気による頭痛の判断材料になります!
もしあなたが頭痛に悩んでいたら、ちょっとでもその手助けになれば幸いです!!
ゆるり整体整骨院 六本木
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